※検証における環境 ※
 Microsoft WindowsXP HomeEdition SP2 CPU:Pentium4 3GHz(FSB800MHz) M/B:Asus P4G800-V Memory:DDR-SDRAM512MB 
 Drive:勿論PX-716A/JP2
 ライティング・・・nero6..6.0.13 (オーサリングにはTMPGEnc DVD Author 1.5.20.62を使用)
 品質チェック・・・PlexTools Professional V2.23よりQ-Check PI/PO Test(SUM8 TEST)およびQ-Check TA Test
 メディア情報・・・DVD Info ProV4.15 および DVD IdentifierV3.6.3.1 および Nero CD-DVD Speed 3.80
 DVD再生・・・SONY CD/DVD Player DVP-F25

データd002/三菱化学:DHR47JP5
項目
データ
メーカー 三菱化学
型番 DHR47JP5
Unique Disc Identifier DVD-R:MCC 03RG20
Manufacturer Name Mitsubishi Chemical Corp.
Manufacturer Verbatim
Manufacturer ID MCC 03RG20
原産国 台湾
対応倍速 4x,6x,8x,12x,16x
記録モード Data
インクジェット対応 ○(ワイドプリンタブル)
パッケージ(枚数) 10mmケース(5枚)
価格(単価) \1,550(@310)
購入店 DEODEO
購入日 05/05/09
メーカーサイトのニュースリリースメーカーサイトの製品情報

独自の色素で知られる三菱化学ですが、DVD-Rに使われている色素をDYN-AZO(ダイナアゾ)と言うそうです。16倍メディアなのでさすがに高かったです。どんな人がこんな高いメディアをわざわざ買うのでしょうか?(←大きなお世話)

メディアの品質ですが、まずは一覧から。枚数が少ないのはご容赦を。

- 4倍速 4倍速(2nd) 6倍速 8x 12x 16倍速
PIE(Average)
1.51
1.06
0.15
N/A
N/A
0.91
PIE(Max)
56
42
11
N/A
N/A
35
POF
0
0
0
N/A
N/A
0
Writing Speed
計測忘れ
計測忘れ
10分25秒
N/A
N/A
6分23秒
内周
Bad
Bad
Very Good
N/A
N/A
Excellent
中周
Bad
Bad
Very Good
N/A
N/A
Very Good
外周
Bad
Bad
Very Good
N/A
N/A
Very Good

 さて、いきなりショックだったのが4倍速(1回目)の結果でした。PIEエラーが高いのと、「Bad」3連発というひどい評価でした。TAテストの「評価」についてはやや信憑性が怪しい感もあるので実際にDVDプレーヤーにて視聴してみましたが、途中で止まりこそしないものの頻繁にノイズが出てしまっていました。
 1回だけでは個体差もあると思ったので、他の倍速を犠牲にしてもう1回4倍速で焼いてみました(2回目)。ところが、またもや奮わない数値が出て、DVD視聴でも、1回目の個体ほどではありませんでしたが、ノイズが時折見られるという結果になりました。(ただし、優秀な結果のメディアで視聴してもたまにノイズが見られるので、そんなに神経質にならなくてもいいかも知れません。)

 CD-R検証の際、プレミアムでは最低速度である4倍焼きの時に個体間比較で悪い数値が出る傾向にありましたが、DVD-Rでもそうなのでしょうか?ちなみに、16倍速のグラフも見た目は怪しそうでしたが、DVD視聴に関しては問題ありませんでした。

詳しいメディア情報はこちらからどうぞ。


※検証データの見方 ※
1)Q-Check PI/PO Test
エラー発生の計測のうち、PIはCD-RでのC1エラーに相当し、そこで訂正できなかったものをPOにて訂正します。POでも訂正できなかったエラーをPOFエラーといい、これが発生するとDVD-Videoでは動画のコマ落ちやノイズが入ったりします。また、PCデータの場合は最悪の場合読み出せないデータが出る可能性があります。グラフの青色はPIEエラー(PIエラーの数)で、赤色はPOFエラーを示します。
2)Q-Check TA Test
DVDの再生信号にはT3〜T11、T14という長さの異なる10種類の信号があります。この信号ごとのJitter(時間的なばらつき)をヒストグラムで示したもので、山が細くはっきり分かれているものが良いものです。また、山の頂点が表示されている緑色の縦線にくるほど、記録品位が高いということになります(Peak Shift)。このテストは、ディスクの内周、中周、外周に分けて測定されます。なので、1メディアの計測につきグラフが3つあることになります(注:DualLayerメディアは6つ)。この結果が悪くなる原因としては、ピットが正しく記録されない、ディスクの回転のムラなどが考えられます。(参考:『WinPC』 2003年3月号p.66)

 
File No.
d002-4x
焼き倍速 4倍速
date 05/06/04
PIE(Avg) 1.51
PIE(Max) 56
POF 0
Speed 不明
内周 Bad
中周 Bad
外周 Bad
↑内周 ↑中周 ↑外周
                            
↑Bad3連発はいいとしても、DVD再生では頻繁にノイズが出てしまっていました。

File No.
d002-4x_2
焼き倍速 4倍速
date 05/06/04
PIE(Avg) 1.06
PIE(Max) 42
POF 0
Speed 不明
内周 Bad
中周 Bad
外周 Bad
↑内周 ↑中周 ↑外周
                            
↑特にランドの方で山がくっついているように見えます。

File No.
d002-6x
焼き倍速 6倍速
date 05/06/05
PIE(Avg) 0.15
PIE(Max) 11
POF 0
Speed 10:24
内周 VeryGood
中周 VeryGood
外周 VeryGood
↑内周 ↑中周 ↑外周
                            
↑ピット・ランドともにきれいな山になっています。

File No.
d002-16x
焼き倍速 16倍速
date 05/06/04
PIE(Avg) 0.91
PIE(Max) 35
POF 0
Speed 6:23
内周 Excellent
中周 VeryGood
外周 VeryGood
↑内周 ↑中周 ↑外周