※検証における環境 ※

 Microsoft WindowsXP HomeEdition SP2 CPU:Pentium4 3GHz(FSB800MHz) M/B:Asus P4G800-V Memory:DDR-SDRAM512MB 
 Drive:勿論PX-716A/JP2
 ライティング・・・nero6.6.0.13 (オーサリングにはTMPGEnc DVD Author 1.5.20.62を使用)
 品質チェック・・・PlexTools Professional V2.23よりQ-Check PI/PO Test(SUM8 TEST)およびQ-Check TA Test
 メディア情報・・・DVD Info ProV4.23 および DVD IdentifierV3.6.3.1 および Nero CD-DVD Speed 3.80
 DVD再生・・・SONY CD/DVD Player DVP-F25


データd056/太陽誘電:DVD-R47XY10P
項目
データ
メーカー 太陽誘電
型番 DVD-R47XY1P
Unique Disc Identifier DVD-R:TYG01
Manufacturer Name Taiyo Yuden Co. Ltd.
Manufacturer TYG01
Manufacturer ID TYG01
原産国 日本
対応倍速 4x,6x,8x
記録モード Data
インクジェット対応 ×(マスターレーベル、記録面保護シート付)
パッケージ(枚数) 10mmケース 1P
価格(単価) \729(@\729)
購入店 あきばんぐ
購入日 05/08/30
←裏面の保護シート(Protecsheet)

 メーカーサイトはこちら。pdfカタログはこちら。

-
4x(1st) 6x(1st) 8x(1st)
PIE(Average)
7.45
3.44
2.36
PIE(Max)
112
105
81
POF
0
0
0
内 周
Bad
VeryGood
VeryGood
中 周
Bad
VeryGood
VeryGood
外 周
Bad
VeryGood
VeryGood

 低エラーレート、低ジッターがウリの「誘電マスター」。そのDVD-Rメディアを遂に検証することができました。単価税込で729円という強烈な表示にもめげず、4枚ほど気合いで購入いたしました。この夏一番の想い出です。

 それでは検証結果ですが・・・。まず4倍速ではジッターがPeak Shiftで最悪。PIEエラー値も7以上と、非常によくない数字でした。6倍や8倍ではジッターこそ平均以上の結果ですが、ランキング1位のmaxell4倍メディアがExcellentを連発したのに比べると「master」の称号を抱いているにしてはもの足りません。エラー値も4倍からは半減しているものの、ごく平均的な数値にとどまっています。

 さて、この結果をどう受け止めればよいのでしょうか?

 プレクスツールとの相性、プレクドライブとの相性、メディアの品質、私のハードの不具合、たまたま極めてハズレの個体だった、等々。数え上げればキリがないのですが、ひょっとしたら、DVDメディアにおいて誘電のエラーチェックの仕方とプレクスツールのそれとが構造的に根本から違う、なんてこともあったりして・・・。というのも、CD-Rでは、誘電メディア(OEM含めて)は、種類によらずかなりの確率で低エラーレートを叩き出していましたが、DVDメディアとしては今のところかんばしい数値を出していません。どちらかというと、日立マクセルやVerbatim(三菱)の後塵を拝している感があります。
 この検証結果をそのまま受け止めるべきか、そうではなく、こうした検証結果とはまた違う評価方法によるべきなのか。私としては、誘電製だからといって、少なくともDVDメディアにおいては盲目的に品質を過信できなくなってきた自分があります。実際、この3枚には息子たちの想い出映像を焼いたんですが、元データを消せないでいますよ(^^;)。誘電master@CD-Rの驚異的な数値が懐かしい・・・。

 なお、ミニ情報として・・・。

 ■太陽誘電のDVDメディアは、全てザッツ福島で製造されています。

 ■「偽誘電メディア」との見分け方は、スタートラボのサイトによると、

(1) パッケージが弊社HPに載っているものと同じである。
(2) レーベル面から見た際、ディスク中央に 英数字で13桁〜14桁のロット番号がある
(3) 記録面から見ると、ディスク中央に 英数字で8桁及び4桁のスタンパ番号が各1箇所ある

なんだそうです。参考までにどうぞ。

 なお、詳しいメディア情報はこちらからどうぞ。


※検証データの見方 ※
1)Q-Check PI/PO Test
エラー発生の計測のうち、PIはCD-RでのC1エラーに相当し、そこで訂正できなかったものをPOにて訂正します。POでも訂正できなかったエラーをPOFエラーといい、これが発生するとDVD-Videoでは動画のコマ落ちやノイズが入ったりします。また、PCデータの場合は最悪の場合読み出せないデータが出る可能性があります。グラフの青色はPIEエラー(PIエラーの数)で、赤色はPOFエラーを示します。
2)Q-Check TA Test
DVDの再生信号にはT3〜T11、T14という長さの異なる10種類の信号があります。この信号ごとのJitter(時間的なばらつき)をヒストグラムで示したもので、山が細くはっきり分かれているものが良いものです。また、山の頂点が表示されている緑色の縦線にくるほど、記録品位が高いということになります(Peak Shift)。このテストは、ディスクの内周、中周、外周に分けて測定されます。なので、1メディアの計測につきグラフが3つあることになります(注:DualLayerメディアは6つ)。この結果が悪くなる原因としては、ピットが正しく記録されない、ディスクの回転のムラなどが考えられます。(参考:『WinPC』 2003年3月号p.66)

 
File No.
d056-4x1
焼き倍速 4x(1st)
PIE(Avg) 7.45
PIE(Max) 112
POF 0
内周 Bad
中周 Bad
外周 Bad
↑内周 ↑中周 ↑外周
                            

File No.
d056-6x1
焼き倍速 6x(1st)
PIE(Avg) 3.44
PIE(Max) 105
POF 0
内周 VeryGood
中周 VeryGood
外周 VeryGood
↑内周 ↑中周 ↑外周
                            

File No.
d056-8x1
焼き倍速 8x(1st)
PIE(Avg) 2.36
PIE(Max) 81
POF 0
内周 VeryGood
中周 VeryGood
外周 VeryGood
↑内周 ↑中周 ↑外周