当サイトでは、

1.TMPGEnc2.5を使っての、通常のVCDよりも高画質な規格外VCDの設定を検証する。

2.CD-Rメディアを焼いて、その品質を検証する。

ことを主に行っています。

 なお、これらの検証データについて、いかなる場合においても当サイトは一切の保証をしておりません。あらかじめご了承下さい。また、当サイトのデータを無断で転載、改ざんすることは固くお断りします。当然、商用なんぞに使うのは本当にご勘弁下さいね。

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1.高画質VCDについて

 VicdoCD(以下VCD)の画質や録画時間等について検証したことを紹介するページです。VCDと一口に言っても、いわゆる「規格外VCD」を取り扱っています。

 VCDとはmpeg1形式の映像をCD-ROMに記録したもので、ほとんどのDVDプレイヤーで再生することができます。mpeg1はビットレート384Kbpsから4Mbpsまで取り扱うことができますが、VCDは基本的に音声と合わせて1150Kbpsに定められています。
 この定格通りにエンコードして再生すると・・・、まあ、人によってはこれで満足かも知れませんが、ブロックノイズが目立ち、長く見ると目が疲れることがあります。そこで、「規格外VCD」というものがあります。これは、定格よりもビットレートを上げたり下げたりして、その分高画質の映像を作ったり、長時間記録できるものを作ったりするものです。

 規格外VCDにもいろいろあるでしょうが、私はMarine Blueというサイトを参考にして「MoleVCD」用のテンプレートを使って作成しています。MVCDについて詳しく知りたい方はぜひ上記サイトで勉強してください。(注:上記サイトは閉鎖した模様です。といわけで、MVCDについてはMoleVCD 2003を参考にしてください。)

 検証についてですが、ただ闇雲に検証するのではなく、「○○分の番組を700MBのCD-R1枚に○回分高画質で収める」ということを主眼においています。そのため、カテゴリを「○○分番組用」という具合に分けています。オーバーバーンによって通常よりも高画質・長時間を求めることもできますが、それは規格外中の規格外ということで検証からは外しています。
 ちなみに、mpeg1をVCDとして焼くとき、700MBのCD-Rには700MB以上のデータが入ってしまいます。(個人的な感触では通常の10%ちょい上積みがあるくらい。)これは通常のデータCDとは書き込み形式が違うことによって起きる現象だそうです。ビットレートを計算するときは、このマージンも計算に入れて、ちょっとでも高画質になるようにやってみました。(ま、あんまり変わらないと思いますけどね・・・(^_^;))

 言うまでもありませんが、画質についての記述は完全に個人的な意見です。画質については好みが全てですので、最終的には自分の目で確かめてやってみてください。エンコ道に近道なし。あくまでも参考意見と言うことで読んでやって下さいね。

 それでは先へ進んでください。TMPGEncでのエンコードの設定方法を知りたい方は上のタブから「エンコードについて」というページをまずお読み下さい。必要のない方は「VCD検証部屋」のページへどうぞ。

2.高品質CD-Rについて

 このコーナーは、CD-Rの焼き品質について、

・メーカー(型番)別
・焼き速度別
・オーバーバーン使用時

 等のデータをとって検証するという趣旨のコーナーです。(特に上2つ) 検証には、PLEXTOR の PLEXTOOL に付属している Q-Check C1/C2 Test を使用しています。

 ここのコーナーにおける数値は、あくまで目安です。むしろ「お遊び程度」に受け止めていただければ幸いです。同じ型番でも個体別に品質差は当然出てきます。「それじゃあ意味ないじゃん」と言われればそれまでですが、「こんな検証をしたらこんなデータが出ましたよ。後はどうぞご自由に検討してください。」という紹介をすることにちょっとでも意義があると思うのと、ドライブ付属の無償ソフトの割に「ものすごく遊べる」からです。

 なぜこのような検証をしようと思ったのか、という動機についてですが、自分が記録するメディアをなるべくいい品質で焼きたいという素直な欲求のためです。ネット上で様々な情報を探しましたが、「○○倍速のものがイイ」「○○のメーカーはよくない」等、あまりに入り乱れていてなかなか実態が掴めません。そこで、どうせなら自分で検証してみればいいのではないか、と、「人柱魂」が騒ぎ出し、このようなことになってしまいました。

 さて、CD書き込みの品質を測定する数値としては、Jitter値というものが本来はあります。

「Jitterとは、CD-Rに記録されるピット(レーザーが当てられる場所)及びランド(レーザーが当てられない場所)の長さの基準値に対するバラツキ(時間軸・回転方向の揺らぎ)で、「ns(ナノセカンド)」という単位で表します。レッドブックでは、「Jitter値は35ns以下」と規定されています。このJitter値が低いほど記録品位が高く、再生機にとって読みとり易いディスクとなります。」(プレクスターのサイトより引用)

 つまり品質の検証をするのならこの Jitter値による測定が望ましいのでしょうが、業務用ではない限り、この値は相対的な値にとどまり、異なるメディア間の比較検討はできません。よって、本サイトでは本来ドライブの焼き品質をチェックするためのC1/C2/CUエラーの値によってメディアの比較を試みています。

 また、CD-Rに容量以上のデータの書き込みを可能にする、いわゆるオーバーバーンについても検証しています。データ欄に「GigaRec」と記されているものがこれにあたります。GigaRecについて詳しくお知りになりたい方は上記プレクスターのサイトを参照してください。

 掲載しているグラフは、データによってエラー数値の上限値(Y軸)が違う場合があります。これは、特にGigaRecのグラフについてです。通常のmax50では数値の変化が全く見られない場合が多いので、そういうものはmax200のグラフを掲載しています。

 環境は以下の通りです。

CPU:Pentium4 3GHz HT対応
M/B:P4P800G
ドライブ:PLEXTOR Premium

 条件は次の通りのものを用意しました。

1)4倍速
2)8倍速
3)16倍速
4)24倍速
5)32倍速
6)52倍速
7)GigaRec0.6
8)GigaRec1.4

04/05/16改
data39より、次のように変更しました

1)4倍速
2)8倍速
3)16倍速
4)20倍速
5)24倍速
6)32倍速
7)40倍速
8)52倍速

04/10/19改
data84より、次のように変更しました

1)4倍速
2)8倍速
3)16倍速
4)20倍速
5)24倍速
6)32倍速
7)40倍速
8)52倍速
9)VariRec4倍速(録音用のみ)

どのコーナーでも言っていて大変くどいようですが、検証結果の数値及び管理人のコメントはあくまで参考程度に、「こんな結果が出た人もいるんだなあ」くらいに思ってください。

以上のことを踏まえて、レポート&データをご覧下さい。