(前略)以下の内容は、少なくとも私が使用した環境において、という事になります。一般的に極端な違いが見られる誘電マスターと三井金メディアについてですが、誘電マスターに関しては、どんなロット(PAから始まるものだけですが)を使用しても総C1値は600程です。
三井メディアは現在店で購入できるアメリカ三井3種類とMobileFidelityについてですが、前回お伝えしたように、平均C1値が0.1または0.2です。ただ、同じメディアを使用しても、三井は若干ロットによる違いがあるような印象です。これもまた正直に言いますと、平均C1値が0.3になった時もあります(MFの1枚だけだったはずです)。この違いが大きいとみるか小さいとみるかは判断がわかれるところですが、誘電マスターと比較すると、やはり総合的には誘電が優れているのかな?という印象を持っています。
しかし、どうやってもMacOS上で、一般的に知られている様なエラーにはなりません。なぜここまで違いが出るのかというのは、率直に言って、わかりません。前回メールでお伝えしたように、唯一考えられるのが、OSによる違いです。誘電マスターのC2のみに言及すると、MacOSでもOS10.2.8を使用すると、誘電マスターでもC2エラーが出た事があります。しかし同じマシンのMacを用いても、OS10.3.x以降を使用した場合では、C2エラーが出た事がありません。HDDを初期化してOS10.2.8(OS10.2.xシリーズの最後のバージョン)とドライブのパッチのみインストールし、インストールした直後に焼いてもC2エラーが出た事があります(かなりショックだったのですが)。
これらのことから、少なくともマシンによる差というよりも、むしろOSの違いによる影響なのではないかと、私自身判断しております。
ではOSのこの違いで何が違うのかというと、そこまでは追及できておりません。ここからは主観的な内容になりますが・・・
OS10.2.xは動作が非常に重いのです。逆にOS10.3.xは軽く、何でもサクサク動きます。焼いている最中の進行状況を見ていても、焼き終わるまでの時間表示が、OS10.2.8では、例えば「残り5分30秒でほんの少しもたつき5分28秒」という風に、若干ずれが生じているような状況があります。表示としてはほんとにごくごく僅かなのですが、これが焼く際の修正となり、結果としてエラーとして出てしまう場合があるのではないかと考えております。