Part10 第1期「ドライブ焼き品質」コンテスト (06/06/18)

 

 さて。突然ですが、今までメディアの品質にばかり目を向けておりましたが、当然裏を返せば、ドライブの品質についても何かが見えてくると思います。そんなわけで、下の表にまとめてみました。

評価
-3
-2
-1
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
総計
平均評価点
平均PIE
平均TATest
1
DVR-110
0
0
2
1
0
0
3
1
5
7
7
14
8
23
71
7.761
1.476
10.957
LF-P767C
0
0
0
0
0
1
2
2
3
3
2
1
2
6
22
6.772
3.210
10.727
2
DW1640
0
1
1
3
1
1
5
3
12
2
12
5
4
15
65
6.292
6.592
11.077
3
GSA-4167B
1
1
7
5
0
1
2
3
3
5
8
7
12
16
71
6.099
4.164
10.014
LF-D340
0
0
0
1
1
0
3
0
1
3
0
2
1
3
15
5.867
5.477
9.600
PX-716A/JP2
0
2
2
46
16
30
40
41
75
49
71
97
33
40
543
5.512
3.023
7.894
4
ND-4550A
1
2
13
3
1
2
3
4
7
9
10
7
4
6
72
4.431
3.784
8.698
注:TATestの数値は15点が最高。9点が「Good」相当、12点が「VeryGood」相当になります。


 まず、LF-P767CとLF-D340のPanasonic兄弟は、検証数が少ないため参考記録ということでヨロシクです。また、当サイトでは途中から複数ドライブ検証に切り替えていて、それまではPX-716A/JP2オンリーでやっていました。そのため、PX-716A/JP2の検証数が飛び抜けて多いので、こちらも参考記録扱いということにします。

 てなわけで、残る4つのドライブは比較対象になります。まず、ダントツによい数値を残したのがPioneerのDVR-110。全体の32%が10点満点評価を得、ほとんどが6点以上をとるなど、品質の劣るメディアであろうとも、なんとか良好に焼けるドライブであることを示しています。PI/PO TestにおけるPIEの平均がこれまたずば抜けて低い1.476と、この中では一段高い品質であることを示しています。私は特に大事な番組は全てDVR-110で焼きました。

 次いでLG電子のDW1640。やはり10点評価が最も多いなど、それなりのメディアであるならばとても良好に焼けることを表しています。ただし平均PIEが最も高く、これはたまにとてつもなく多いエラーをはき出したことがあるためで、当たりはずれが大きいことを示しています。 

 その次がGSA-4167B。9点以上の割合はむしろDW1640よりも高く、個人的な印象もDW1640よりも良いのですが、「-1」評価メディアが7枚を数えるなど、CD-DVD Speedとの相性が悪かったのが足を引っ張りました。

 そしてこの度、最も低い評価となったのがNECのND-4550A。CD-DVD Speed検証にてしょっちゅうPO修復不能を検出するなど、全体として悪いというよりは、部分部分で焼きミスが出てしまう、いわゆる「ムラがある」ような結果が目立ちました。なので、平均PIEだけを見ればこの4つの中では2番目に良いくらいです。正直、ND-4550Aでは大切な番組はできるだけ焼かないようにしました。

 さて、PlextorのPX-716A/JP2ですが、期待ほどよくなかったなあ、というのが正直なところです。まずは「TYG02 4倍焼き問題」。これは焼き具合が悪いわけではないという結論になっていますのでこの現象自体でどうこうはありませんが、若干の不安は残ります。ちなみに上記の表の数値は、TYG02の4倍焼きの評価も全て入れていますので、それを省けばもう少しよくなると思われます。特にTATestについて。また、全体の分布の山が5〜8点あたりにきていること。DVR-110やDW1640が10点メディアが一番多かったことを考えれば、また、「プレクブランド」を考えれば(勿論ドライブの値段も考えれば)これは物足りないと思います。

 さてさて、今まで主に上記5つのドライブでメディア検証をしてまいりましたが、気がつけばこれらのドライブも型落ちとなりました。現在、この主要5メーカーのドライブについて総入れ替えを検討中です。てなわけで、「第2期ドライブ焼き品質コンテスト」を、気を長〜くしてお待ち下さい。

 なお、気が向けば「OEM(ID)別焼き品質コンテスト」なんかも考えています。でも、暇がなかったらできないかもです。