お気に入りのエンコードソフトを求めて近所の電気屋でいろいろ物色し、まず購入したのが「○ービーライター」(まだバージョン表記がない最初のやつ)でした。決め手は雑誌の特集でエンコードソフトのNo.1になっていたという他人任せな選び方。ちなみにこの時の雑誌で、操作性などを含めたトータルでこのソフトがNo.1で、画質面では「DVD○ラフト」が高い評価を受けていました。
さて購入して、いよいよ挑戦です。操作はとても簡単でした。「いや〜、簡単簡単。やっぱ金を出して買っただけのことはあるね〜」と嬉しくなってエンコードを済ませました。初めてのエンコード。しかし、出力されたファイルを再生してみて愕然としました。「なんじゃこりゃ・・・。」
この時からあくなきブロックノイズとの戦いが始まりました。
今にして思えば、ことmpeg1のエンコード画質に関しては当時はTMPGEncが一番図抜けていたのではないでしょうか。実はこの後、「パ○ーディレクター(最初のバージョン)」「○ークショップ(めちゃ高い割に・・・なソフト)」「DVDク○フト」など、エンコードできるソフトを次々に購入しました。ほとんど衝動買いなんですけどね。そのたびに期待と落胆を繰り返し、「何のために体験版があると思っているんだ!」と、無節操な自分を呪いたくなりました。少なくとも、画質面で満足できる物は1つとしてありませんでした。
皆さんもソフトを購入する際は、なるべく体験版を使用してから検討しましょう。
余談ですが、パチンコや競馬をする人は、「負けはすぐに忘れるが、勝ったとこのことは忘れない。だから常に勝っているような錯覚を起こしてやめられなくなる。」ということがよくあるそうです。この時の私もそれに近い物がありました。「外れだったソフトに使ったお金のことは忘れる。だから次々にソフトを買い続ける。」
私は人柱になるために生まれてきたのかも知れません。ハイ。
最後に行き着いたのは結局TMPGEncでした。今までに衝動買いしたことをかなり反省し、これでダメなら諦めようと決心し、手順を紹介しているサイトや公式ホームページを読みあさり、何とかエンコードできるようになりました。画質については明らかに市販の物よりもきれいでした。(ブロックノイズに慣れてきたせいもあるかも知れませんが・・・。)
「フリーソフトを舐めてはいけない。」
「最強ソフトはフリーソフトにこそあると思え。」
かけがえのない教訓を得、ここで一旦満足してきました。
一つ不満だったのは、かすかながら音声と映像に出ている人物の口の動きが合っていないこと。・・・そう、まだこの頃は「音ズレ」が何であるのか、また、音声のサンプリングレートには規格があることなど全然知らなかったのです。「VCDってちょっと音がずれるのが欠点だよね〜。」
「音ズレ」自体がmpeg1の仕様なんだと、実に幸せな勘違いをしていました。
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