検証2では、固定品質の中でビットレートやCQの数値を変えると画質にどのような変化が表れるか検証してみました。
【検証2】
固定品質でのビットレートやCQは画質にどのような影響を与えるか。
ソース:mpeg2(4Mbps) NHKスペシャル「エルサレム」後編:爆発や横に速くスクロールする場面などを含めた1分間。
エンコード:MVCD2.6ex固定品質。
解像度:全て704*480で固定。
検証方法:20インチのテレビに映して3m程度離れて見る。

【結果2】

Filename 解像度 max min CQ FileSize EncTime 寸評
01.mpg 704*480 2500 270 65 16203KB 3:00  人物・文字はっきり。青空少しブロックノイズ。画質かなり鮮明。(爆発シーンもOK)横に流れるときギザギザノイズ。
02.mpg 704*480 2200 270 65 14925KB 3:00  01.mpgに同じ
03.mpg 704*480 2000 270 65 13976KB 3:02  01.mpgに同じ
04.mpg 704*480 1800 270 65 12946KB 2:59  01.mpgに同じ
05.mpg 704*480 1600 270 65 11852KB 2:58  01.mpgに同じ
06.mpg 704*480 1400 270 65 10699KB 2:57  ややブロックノイズ目立つ。
07.mpg 704*480 2000 270 100 15377KB 3:00  01.mpgに同じ
08.mpg 704*480 2000 270 90 15377KB 3:00  01.mpgに同じ
09.mpg 704*480 2000 270 75 14959KB 2:59  01.mpgに同じ
10.mpg 704*480 2000 270 55 12578KB 2:59  01.mpgに同じ

【考察2】
 全部で10個作ってみてみましたが、maxレートを1400kbpsに落としたあたりでブロックノイズが目立ってきました。冒頭の2秒程度、やはりカラフルなモザイクっぽいノイズが出てきますが、今回はそれは無視します。
 さすがに高解像度、特に静止部分はDVDと見間違うくらいきれいでした。画質の状態は見ての通りで、肉眼では殆ど変わりがありません(まあ、微妙にレートをズレしているだけだからですが)。ただし、横に速くスクロールする場面では、一番イイ設定でもギザギザノイズが出ていました。このシーンはフィルムそのものが20年以上前の物でしたから、ノイズと言っていいのかどうかはわかりません。ま、それ以外はほぼDVDですね、こりゃ。(^^;
 maxレートを1400程度まで落としたときに、ブロックノイズがやや見られるようになってきました。このシーンは上空からビルが建ち並んでいるところを撮影した物で、VCDが苦手な分野と言えます。ただしそれはほんのわずかで、見られなくもありません。好みの問題でしょう。また、この検証は解像度を高くしていますので、解像度を落とせば(352*480とか)この程度のビットレートならブロックノイズは出にくくなるでしょう。ともぞうの検証では、352*480、VBR1100の映像ではブロックノイズはほとんど見られませんでした。
 結論を言えば、ファイルサイズを抑えようと思えば、max:1600-1800くらいまで落としても影響はないように思えます。(つまりこれ以上にしても肉眼ではビットレート=ファイルサイズ分だけ綺麗になるとは限らない。)
 また、CQですが、50くらいまで落としてもあまり画質に影響はないように思えました。これはビットレートがやや高めなのが影響しているかも知れません。ビットレートを落としてCQも落とすとこの限りではないのかも知れません。難しいところですが、75前後が狙い目でしょうか。でもファイルサイズもあまり変わらないし、このあたりはよくわからないところです。